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茶葉の加工と等級、そして抽出時間


一言で紅茶といっても紅茶の茶葉を並べてみると全然違う。というのも、もともと樹種が違う場合や、いつ摘んだ茶葉なのかという時期もいろいろあれば、それ以上に茶葉を発酵させ紅茶にする「加工」の工程があって、そうした加工の仕方を変えることで様々な特徴をつけることができるもので、栽培だけでなく、最後に茶葉を加工する工程もまた、茶園の技術として重要な部分になる。


加工の際に茶葉を砕くものも多い。


最後に我々が飲むときの味や、お茶を入れるときに、こうした加工が多かれ少なかれ影響してくる。特に、砕いた茶葉と砕かない茶葉では、砕いた茶葉はお湯を注ぐと素早く成分が抽出されるため、抽出時間が大きく変化する。そのため、一概にどんな茶葉でも同じ時間で出せばいいというものではない。


紅茶を入れるとき注意するべき点はいくつもあるが、最も大事なこと3つと言われたら個人的には「温度管理」、「茶葉とお湯の量のバランス」、「抽出時間」をあげるだろう。


こうした要素各々は、「一般的にこうだ」という記事を多数見るが、実のところ、茶葉の各々に対して最適な条件があるため、一般的な数字を使っても正直言って外れてしまう。毎日紅茶を飲む習慣があるのであれば、毎日飲みながら、茶葉に合わせた条件の感覚を養いつつ、調整してみるといいだろう。


一応の目安はある。抽出時間は1分程度から、私が聞いたことのある一番長いときには10分まで聞いたことがある。そこを決めるおそらく最大の因子が茶葉のサイズだろう。


茶葉のサイズは茶葉を売ってるお店で目で見て確かめるのが一番だが、それが難しいときもあるだろう。一応、ほぼそれと対応して「等級」とよばれるものがある。おそらく紅茶に興味を持って茶葉を扱う店に最初に行くと「なんやこれ?」と思う「BOP」とか「FOP」っていうあの文字。


等級はまず2系統に分けて理解すると良い。

・OP、FOP、およびその前になんかいろいろくっついてるやつ(FTGFOPとか)→茶葉を砕いていない

・BOP、BOPF、Fannings→茶葉を砕いている

OPは砕いていないデフォルトで、FOPのFはFloweryで、芯芽や若葉が入っている。また、BOPのBはBrokenで砕いていることを表し、BOPFのFはFanningsで、より砕いていることを示す。詳細は英語版wikipediaのTea leaf gradeの記事にあるように多種存在しているが、そのレベルで気にする必要はない。


抽出時間の目安は、OP、FOPのような、砕いてない方では短くても3分、普通に5分以上がデフォルトだろう。一方でBOP以下、砕いている茶葉だと、1〜2分といったところか。


最後に、お茶を飲んだ後、普通は茶葉は捨てるだろうが、砕かれていない茶葉の場合には、広げて元の葉っぱの形がわかる。広げて茶葉を見ると若葉だったり、大きかったり、多様で面白い紅茶の世界の一端をみてとることができるのでオススメしたい。


文責:てんそるたん

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