1.ご挨拶
こんにちは。本日から2日間Advent Calendarに寄稿します、2年の甜茶です。今年からKurehaに入会しました。さて、本日は東京大学のお茶系サークルについて、ご紹介したいと思います。
皆さんは東大が、お茶に関するサークルが多い大学であるということをご存じでしょうか?テニサー、合唱サークルの多さについてはご存知の方もいるかもしれませんが、実は東大には現在合計6つものお茶に関するサークルがあります。(以下、これらの団体を総称して「お茶系サークル」と呼ぶことにします。)
東大のお茶系サークルは、我々紅茶同好会KUREHAを始め、東京大学茶道部さん、東京大学裏千家茶道同好会さん、東京大学薫風流煎茶同好会さん、東大中国茶同好会さん、美味しいお茶を巡る会さんの計6団体です。それぞれのサークルが異なるジャンルのお茶を扱っています。もちろんどのサークルも兼サー自由です。
(ちなみに私はKUREHA以外に裏千家茶道同好会と薫風流煎茶同好会、中国茶同好会にも所属しています。)
それでは、それぞれのサークルについて紹介していきましょう。
2.サークル紹介
ここからは、サークルの大雑把な情報と雰囲気を紹介していきます。
(東京大学茶道部さんとおいしいお茶を巡る会さんについては、私は所属してないので、情報が曖昧になってしまっています…。ご容赦ください。)
・東大紅茶同好会KUREHA
紅茶同好会KUREHAは紅茶好きが集まって紅茶を楽しむインカレサークルです。2017年の11月に活動を開始し、現在の会員は約80名になります。普段の活動では東京周辺にあるカフェを訪れたり、会員が持ち寄った茶葉を使ってお茶会を開いたり、学園祭でお茶を提供していたりしています。(私がKUREHAに入会したのは今年からなので、対面活動にあまり参加できず残念です…)
KUREHAは、お茶に凝っている人がすごく多いように感じます。紅茶だけでなく中国茶とか日本茶が好きな人もかなり多いのが面白いですね。
twitter: @toudai_kureha
・東京大学茶道部
日本の伝統文化である茶道(表千家)の稽古に取り組む団体です。インカレではなく東大生のみの団体ですが、他大の茶道部とも関わりがあるそうです。1949年設立。会員は約90人。後に紹介する裏千家茶道同好会と比べると、どちらかというと表千家のほうは雰囲気が真面目な印象があります。
twitter: @ut_sadoubu_2020
・東京大学裏千家茶道同好会
通称、裏茶。こちらは茶道の中でも裏千家の稽古に取り組む団体です。表千家と同様に東大生のみの団体です。おそらく1959年設立。(正確なソースが見つかりませんでした。) 会員は約70人。雰囲気はかなりゆるく、稽古をしている部屋の隣の駄弁り部屋で一日過ごす人もいる気がします。加えて、おそらく表千家茶道部さんもそうだと思うのですが、茶会開催には協力が必要なので、会員に団結感があります。
お茶が好きだから入会したという人もいますが、どちらかというと日本文化や茶道に興味を持って入会した人のほうが多いと思います。それを表してか、茶道の稽古をやり込んでいる人も多いです。
twitter: @uracha_ut
・東京大学薫風流煎茶同好会
日本の伝統文化、煎茶道の稽古をするインカレサークル。煎茶道とは茶葉と急須を使ってお茶を淹れる茶道の一つです。1988年設立。会員は10名ほど。日々の稽古・お茶会の他に製茶を簡易的に体験するイベントを開催していて、非常に面白いです。昨年度に埼玉県・狭山で手揉み茶の製茶体験をしたのですが、かなり難しく本業の方の技術力の高さを感じさせられました。
煎茶同好会は学部2年から博士課程の人まで所属していて、会員の年代が広いですが、稽古の雰囲気は和気藹々としています。また、会員にはお茶の味にこだわる人が多いです。その理由は、急須でお茶を淹れる場合はお茶の美味しい美味しくないが技術力に如実に現れてしまうからではと推測しています。お茶を美味しく淹れることに静かに淡々と向き合っている人が多いイメージです。
twitter:@sencha_ut
・東大中国茶同好会
お茶の本流、中国茶を楽しむインカレサークル。中国茶=烏龍茶と思っている人は要注意です。中国茶は紅茶も含め、おおまかに分けると6種類もありますし、消費量も緑茶が一番多いです。2018年設立、人数は現在約140人。お茶系サークルの中では団体の性格が一番KUREHAに近いです。昨年は中国系NPO(日本雲南聯誼協会など)との交流も行いました。
「以茶会友」をモットーにしていて、お茶を楽しむというだけでなく、お茶を通じたコミュニケーションを大事にしています。サークルの雰囲気は、大学のクラスに近いです。もちろん中国茶好きの方が多いのですが、茶会で中国茶を勉強するというわけでは全くなく、中国茶を飲みながら友達との会話を楽しむ事がメインのように感じます。
twitter: @utzhongguocha
・おいしいお茶を巡る会
通称、おちゃめぐ。お茶(日本茶・紅茶・中国茶)専門店を訪問するおでかけサークルです。東大生のみのサークルで、会員は約15名(2019年4月時点)です。最近twitterが動いてないので少し心配です…。お店訪問特化というのは非常に充実していて楽しそうに感じます。色んなジャンルのお店を訪問しているみたいなので、ジャンルに囚われないお茶好きが多そう。
twitter: @OchaMeguru
3.お茶系サークルの交流について
以上見てきたようにそれぞれのサークルがいろいろな方法でお茶に対してアプローチしています。とはいえ、お茶系サークル同士の交流は残念なことにそこまで活発なわけではありません。その理由としては、そもそも東大の団体に、お茶系サークルという大きな枠組みがあるわけではないからだと思います。
しかし、多くはないもののサークル同士の交流会は何度か開催されています。私が認識している限りだと、今までKUREHAと煎茶同好会、KUREHAと中国茶同好会、そして煎茶同好会と中国茶同好会での合同茶会がありました。このような交流会が開催できた理由は、お茶系サークルを兼サーしている人の存在が大きいと思います。実際、兼サーしている人を通じて団体間の連絡をして、合同茶会の開催に至っているケースが多いです。(実は、なぜか煎茶同好会とKUREHAを兼サーしている人が多いです…。紅茶と煎茶の淹れ方が近いからでしょうか?)
合同茶会では、それぞれのサークルがお茶を提供し、お互いのお茶を飲みあいます。普段あまり飲むことのないお茶は非常に新鮮で、とても刺激的です。実際、私がKUREHAに今年入会したきっかけも昨年行われたKUREHAと中国茶同好会との合同茶会です。お茶に限らず、詳しい人から紹介してもらうと今まで見過ごしてきたものも、面白く感じてくることってありますよね。合同茶会で飲んだ紅茶は、今まで知っていた紅茶と違い、衝撃的でした。
また、今年4月にはKUREHA、煎茶同好会、中国茶同好会の3団体でお茶サークルオンライン合同新歓も行いました。団体の性質は違うものの、お茶系サークルという枠組みで合同新歓をすることで、新入生の目を引くこともできたのではないかと思います。
左がKUREHAと煎茶同好会、右がKUREHAと中国茶同好会との交流会の写真です
今年KUREHA、中国茶同好会、煎茶同好会で行ったオンライン合同新歓のポスター
4.おわりに
お茶系サークル同士の交流で得られるものは非常に多いと思います。交流を通じて異なるジャンルのお茶との関係性や相違点を知ることで、お茶がもっと美味しく、面白くなるのではないでしょうか。
そして、今後もっと色々なジャンルのお茶系サークルができたら楽しいと思います。例えば「モロッカンミントティー同好会」とか「ロシアンティー同好会」とかニッチな分野の同好会があればいいんですけど…。まだ東大のお茶系サークルがカバーしてないお茶に詳しい方とか、興味ある方がいたらお気軽にご連絡ください。
文責:甜茶
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