B4の國分です。皆さんは普段からプロ野球は見ますか?小学生のころからMAJORやドラベースで野球のルールを覚えてきた私ですが、実際のプロ野球の試合を見たことは一度もありませんでした。阪神ファンが道頓堀にカーネルサンダースを放り込んだ事くらいしか知らない状態です。今回の記事は、今年の10月15日にそんな私が生まれて初めて行った野球観戦の体験記となっています。
事の始まりは、今年の夏に紅茶同好会会長の河口の家で友人と集まっていた際に、國分を野球ファンにしようという話になったことでした。野球ファン4人に囲まれ応援するチームを選ぶよう迫られた私は、近所に本拠地があって気軽に応援に行けるヤクルトスワローズを選ぶことになります。因みに巨人を選ばなかったのは新聞社が嫌いだからです。
それからしばらくはスマホアプリでその日の試合結果を確認するのを続けていましたが、折角なので一度は球場で観戦してみたいということでファンクラブ会員の河口にチケットを取ってもらい、同じく紅茶同好会のMyah-n君と3人で観戦に行くことにしました。10月15日のヤクルト-DeNA戦、場所は神宮球場です。
当日は昼に渋谷で待ち合わせてチケットの発券の後カラオケで時間をつぶし、早めに神宮に着いてコンビニでビールや軽食を買って行くことにしました。球場へは何故か缶の持ち込みが制限されているためビールなどは入り口で専用の紙コップに移し替える必要があり、大量に飲みたければ中で売り子から買う必要があります。しかしMyah-n君が「なら元々紙パックのものを持っていけばいい」と紙パックの日本酒と梅酒を買い込んでいたのには流石にドン引きしました。因みに彼曰く球場で飲んでもコンビニ紙パックの酒は不味かったらしいです。
球場の目の前に着き、河口のバッグからチケットを取り出しておこうというときに事件は起きました。彼のバッグは普段から大量の本や紙で四次元ポケット状態なのですが、肝心のチケットが出てきません。最初はいや流石にあるだろうと笑っていた残りの2人も、2、3分探して見つからないとわかると焦り始めました。おそらくカラオケでチケットの有無を確認した際に置いてきたのだろうということで電話すると封筒に入ったものが落ちていたらしく、タバコ休憩中のタクシーの運転手さんに頼んで大急ぎで渋谷に戻り、河口が大爆走してチケットを回収しました。
3人で爆笑しながら急いで神宮に戻ってきましたが、球場から歓声が響いてきたときにはヤクルト側の好プレーを見逃したかと思い死ぬほど焦りました。確認するとDeNAの佐野がホームランを打った際の歓声だったようです。初めて野球観戦する私に相手チームのホームランという悲しいスタートを見せないためにチケットを置いてきた河口の先見の明に涙しつつ入場し、一塁側真ん中当たりの内野席へ向かいました。
球場に入って最初の印象は、近い!!!でした。野球中継やニュースで見ると外野とかめちゃくちゃ広く見えますが、実際に球場に入ると私たちの席からもマウンドやライトの選手の様子がよく見えました。ベンチに置いてあるゴミ箱まで見えそうです。感染症対策で一つおきになっている席に座って落ち着いたのも束の間、8番西浦からの三者連続得点でヤクルトがDeNAに勝ち越します。ヤクルトの得点テーマに小さな傘を掲げながら歌う東京音頭という曲があるのですが、河口が専用の傘を持ってきてくれていたのでMyah-n君と掲げて喜んでいました。当の河口は「傘を差さない」という謎の宗教を貫いているため、持ってきた本人が使わないという謎の構図になっていました。彼は日常生活でも自分で傘を差しません。
2回裏から5回裏までは点数の動きはなく、選手たちのプレーを見ながら平和にビール飲んだりポテチつまんだりしてました。球場のご飯のイメージはスキー場のそれと同じく高い小さい不味いのイメージだったのですが、河口達おすすめのウインナー盛りは結構量もあって割とコスパが良かったです。当日は試合前まで雨が降っていたこともあり肌寒く、下の売店で売っているホットワインも最高でした。一方でクソ寒い中おっちゃんが売り子のお姉さんと話すために何度もビールをお代わりする健気な姿には涙を禁じえませんでした。
そうこうしているうちに5回裏4番村上選手の打順となりました。彼は私より一つ年下の選手で、今月の契約改更で高卒選手最速の年俸1億を達成した選手です。年下なのにめちゃくちゃ貫禄のあるなあなどと思いながら見ていると、彼の打った球がぐんぐん伸びてホームランになりました。彼は今シーズン120試合に出場し28本ホームランを打っているのですが、人生初の野球観戦で実際のホームランが見られたのは非常に幸運でした。
その後DeNA梶谷のホームランやタイムリーツーベースで追い上げられますが、無事逃げ切り最後は4-3でヤクルトの勝ちでした。勝負が決まった時の勝ったチーム側の観客席の盛り上がりと負けたチーム側の観客席の退場の速さは実際に球場に行って初めて知りました。感染症対策のため大声が禁止されていたため、普段はこの数倍盛り上がっていたのでしょう。今回は応援歌も同様の理由で歌えなかったので、次回はぜひこれらの制限がなくなっている世の中になっていて欲しいものです。
今回の観戦は感染症対策のため割と制限の多いものとなっていましたが、一方で隣の席が空いているので広々と座れるという利点もありました。全選手の名前を覚えていたわけではありませんでしたが、詳しい人の解説を横で聞きながらの観戦は非常に楽しいものでした。ヤクルトは残念ながら今シーズンセリーグ最下位でしたが、来シーズンも変わらず応援していきたいと思います。自分の応援するチームにどうしても勝ってほしい人はソフトバンクファンになりましょう。皆さんも来シーズンぜひ球場へ行ってみてください。
文責:國分
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