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ハンドベルについて

更新日:2020年12月5日

 みなさんこんにちは。今年KUREHAに加入した1年の毛利です。Advent Calendar 5日目ということで、今日は少しクリスマスらしい(?)記事を投稿します(読んでもらえたらわかると思うのですが紅茶は一切出てきません。すみません。紅茶は大好きです)。


 このAdvent Calendarは12月1日から始まりましたが、キリスト教におけるアドベント(待降節)の期間というのは、正確には11月30日に最も近い日曜日から12月24日のクリスマスイブまでの約4週間のことを指します。カレンダーを見てみると、今年のアドベントは11月29日から始まっていました。そして明日12月6日は第2アドベント、13日が第3アドベント、20日が第4アドベントとなります。これらの4回の日曜日にはアドベントキャンドルと呼ばれるキャンドルに一本ずつ火を灯していくという習慣もあったりします。キャンドルの火が4本揃うのを心待ちにしながら、イエス・キリストの誕生をお祝いする準備をするのですが、私は中高時代このアドベントの期間がとても好きでした。というのも、私は中高6年間ハンドベル部に所属し、特にクリスマスの時期にはたくさんの演奏をする機会があったからです。せっかくなので、当時の記憶が色あせない内にハンドベルという楽器について書いてみようと思います。


1. ハンドベルとは


 ハンドベルはかなりレアな楽器の一つだと思うので、見たことがない方もいるかと思います。実物はこんな感じです↓




もしかしたらこちらのようなものを思い浮かべた方もいるかもしれません↓



こちらは日本生まれのミュージックベルという楽器で、約100gの手のひらサイズだそうです(私は持ったことがないです)。


 一方、ハンドベルは正式名称をイングリッシュ・ハンドベルといい、16世紀にイギリスの教会で生まれました。写真のように金属部分と持ち手がありますが、演奏の際には手袋をはめ金属部分を素手で触らないようにします。音を鳴らすためにはとりあえず前後に振ればいいのですが、初めは結構難しかったのを覚えています。中にクラッパー(振り子)があり、それを金属部分に内側からぶつけるのですが、腕をしっかり回して振らないとクラッパーがきちんと当たらないんです。中1の最初のころの部活は、全員でひたすらベルを振り続けました(かなりシュール…)。


 音が出せるようになったらいざ演奏!ですが、1つのベルは1つの音しか出せないため、演奏の際には2オクターブから6オクターブのベルが必要になります。全部で60個くらいかな?高い音から順に横にずらーーっと並べます(美しい!)。私の学年は10人だったので、曲ごとに一人当たり5~7個くらいの担当音(持ちベル?)がありました。楽譜上の担当音に印をつけておき、楽譜を追いながらその瞬間が来たら音を鳴らします。担当音が連続する場面ではベルをすばやく持ち替えたり、それでも間に合わなければ片手で2,3個のベルを持ち、振る角度を変えてなんとか音を鳴らすこともありました(上手く鳴らせる子はプロです)。自分が鳴らさないとその音が欠けてしまい曲が成り立たなくなるので、なんとしてでも鳴らさないといけません。そのためゆっくりな曲調だと平和なのですが、激しい曲だと持ち替えが忙しすぎてかなり地獄だったりもします。必死すぎて顔が怖くなっていたため、先輩やコーチに「もっと笑って!」と注意されていましたが、あれは笑えません。でも演奏中はこの上なく楽しかったです。

 せっかくなので演奏動画を載せたいのですが、自分たちの動画を載せるとおそらく学校に怒られるので、youtubeでいつも聴かせてもらっている団体の演奏を載せておきます。


金城大学のハンドベルクワイアの方々です。色々な演奏技法が出てきて聴いていて楽しいです。びっくりするくらい上手ですね?


ジャズで有名なグレンミラークラシックス。ハンドベルはジャズも演奏します。引退前最後に演奏した曲です。


花のワルツです。三拍子の曲はかなり難しく苦い思い出があります。が、この動画の演奏は永遠に聴いていられるんじゃないかってくらい綺麗です。癒し。


ハンドベルの音色を聴いたことがある方も無い方も良かったらどれか一つでも聴いてみてください。きっと今までの印象がガラッと変わると思います。ちなみにイヤホンで聴くとまるでそのホールにいるかのような感覚がしますよ〜〜



2. クリスマスとか世界大会とか


 先ほどアドベントの期間にたくさんの演奏をしたと書きましたが、実際に日本でハンドベルを聴ける機会が一番多いのは今のクリスマスに近い時期かと思います。たとえば例年だと


・大学や教会でのクリスマス礼拝

・ホールでの演奏会

・ショッピングモールなどの公共の場所でのコンサート


などがあり、私も聴きに行ったことがあります。今年は残念ながら中止のところが多いと思いますが、ハンドベルの生の音色を聴いてみたい方はぜひ一度足を運んでみてください(とくに礼拝は非日常の空間が味わえるのでおすすめです)。たぶんこんな感じの曲が聴けるでしょうというTHEクリスマスな曲も載せておきます。




良かったらクリスマスイブにでも聴いてみてください。


 クリスマスのことも書いたので、この記事の中身はほぼ終わりです。最後に、高一の頃に参加した世界大会について少しだけ紹介します(ちなみにこの大会は申し込めば誰でも参加できるので全然すごいやつとかでは無いです)。この大会では世界中から数百人のハンドベルクワイヤが集まり、数日間の練習ののち、最終日には参加した全員で同時演奏をしました。普段は10数人でしか演奏しないので、迫力が全く違ったのを覚えています。


↑こんな感じの大きなホールで演奏しました。日本人は私の学校とあと一つ大人の団体くらいだったと思います。


ハンドベルの世界大会なんてあるんだーって感じですよね。数年に一回は開かれているそうですよ。ちなみに日本では毎年全国大会もあります。普段はあまり見かけないハンドベルですが、実は意外と演奏されているんだってこと知ってもらえたら嬉しいです。


3. まとめ


 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。最初から最後までハンドベルの話でしたが、少しでも楽しそうだな、綺麗な音色だなと思ってもらえてたら嬉しいです。今日疲れたなーって日の夜にはぜひベルの音色を聴いて癒されて下さいね。 


文責:毛利

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