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市販の抹茶菓子の容器について

 こんにちは、そして初めまして。学部1年の浅野です。

 そろそろクリスマスの予定がまとまってきた頃でしょうか。今年は3年ぶりの駒場祭ということで、KUREHAではミルクティーを出しました。私は本番のシフトにほとんど参加できなかったのですが、試作会には何度も参加させていただき、偉大なる先輩方から多くの知見を得ることができました。特に蒸発量や沸騰について理系的なアプローチをしていたのはいい思い出です。ほかにもジャパンティーフェスティバルに参加して烏龍茶や和紅茶の魅力を知ったり、贔屓球団が26年ぶりの日本一になったり(ちなみに現地観戦は日本シリーズ含め全敗でした)と本当にいろいろなことがありました。


 さて、冬のお菓子といえばシュトーレンでもお汁粉でもなくアイスクリームですよね。冬にこたつに入って食べるアイスクリームはいつもの何倍もおいしく感じます。ところで皆さんはこんな話をご存じでしょうか。


「抹茶アイスの容器は紫外線を通さないような加工がされている。」


 どうやら抹茶は紫外線に当たると劣化してしまうのでそれを防ぐためだそうです。玉露を作る際にも同じように日光に当てないようにしているのでそれと似たような理論があるのでしょうか? 理屈の話はさておき、アドカレのネタに悩んでいた私は早速様々な抹茶を使ったお菓子と、同じ会社の似たようなお菓子を買って比較してみようと思いました。紅茶に詳しい皆さんの圧倒的な知識量に基づく記事の中こんな中学生の自由研究レベルでそもそも紅茶一切関係ない記事で少し気が引けますが、読んでいただければ幸いです。


お菓子について

 使ったお菓子はハーゲンダッツのストロベリーと抹茶味、明治のスーパーカップの抹茶、チョコクッキー、超バニラ味、ゴディバの抹茶アイス、ロッテのモナ王宇治抹茶、バニラ味、そしてメグミルクの食感工房濃密宇治抹茶プリン、とろけるカスタードプリンです。ロッテのレディーボーデンはグリーンティー味の大きいやつしかなく、ミニカップがどこ行っても見当たらなかったので断念しました(友達が少ないので大きいカップは食べきれないと思いました)。


判断方法について

 紫外線を通しているかどうかは、最初は蛍光ペンが光るかどうかで判断しようとしましたが、買ってきたのが蛍光ペンではなくただの黄色いペンだったので急遽1,000円札で代用することにしました。1,000円札に紫外線を当てると裏面の日本銀行の文字の下にある枠の中に千円、1,000の文字が浮かび上がってくるそうです。なので実験時はまだ日が出ていたのでクローゼットに閉じこもってブラックライト(後述)を当てて枠の中にその文字が見えてきたら紫外線を通す、何も見えなければ通さないとして判断することにしました。ミニカップのアイスクリームに関しては蓋と側面の一部を、袋に包まれているものについては袋を適度なサイズに切り取ってそれをライトにかざすことで調べました。


紫外線について

 所謂ブラックライトというモノを使う予定だったのですが、通販で買っているとしめきりまでに届かないことや近くの100円ショップに売っていなかったことなどが重なり、ネットで調べた方法で自作することにしました。方法は簡単でセロハンテープで青と紫のインクを挟んで重ねてスマホのライトにかぶせるだけ。ボールペンでやろうとしたらセロハンにインクが乗らなかったので新しくポスター用の太いペンを買ってきてそれを使いました。


↑フィルターのイメージ


いざ実験

 実験結果を貼っていきます。狭いクローゼットの中で撮影したので非常に見にくいですが許してください。結果としてはスーパーカップの側面は抹茶だけ紫外線を通しませんでした。ハーゲンダッツは側面、蓋は抹茶かどうかにかかわらず紫外線を通しませんが、蓋を開けた後に見えるシールに違いがありました。メグミルクの食感工房のプリンは抹茶味のものだけ紫外線を通しませんでした。モナ王はどちらも紫外線を通しませんでした。ゴディバの抹茶アイスはどの部分も紫外線を通しませんでした。ゴディバは抹茶味しか買っていないので比較はしていません。


 スーパーカップ、側面はこのように切り取って使う(比較したのはチョコクッキーアジト抹茶味)


 側面の比較、一枚目がチョコクッキーで二枚目が抹茶。二枚目はあまり紫外線を通していない


 蓋、どちらもほとんど通さない。


 ハーゲンダッツ、写真を撮っていてシールが明らかに違うことに気づいたので急遽シールも比較することに。


 ハーゲンダッツの側面。ともに光を通さない。


 シール。一枚目がストロベリーで二枚目が抹茶味。抹茶味のシールは紫外線を通さないことがわかる。


 メグミルク食感工房のプリン。裏地が露骨に違う。


 一枚目がカスタードプリン、二枚目が抹茶プリン。抹茶プリンのパックは紫外線を通さない。


 モナ王、どちらも裏地が食感工房の抹茶プリンのように銀色の光を反射する素材になっている。


 一枚目がバニラ、二枚目が抹茶味。どちらも光をあまり通さない。一枚目は通しているように見えるが、反射の影響があることと、千円の文字が見えなかったことから通していないと判断。


 ゴディバ。授業前に前列で食べたのはよかったが、いかんせん大雨に降られた直後でべらぼうに寒かった。


 一枚目蓋、二枚目シール、三枚目側面。すべて光を通さない完璧ガード。



終わりに

 というわけでいろいろ比較していきましたが、抹茶に関係なく光を通さないお菓子もあれば抹茶だけ袋に加工がされているお菓子もありとても面白かったです。結局抹茶が使われているものはすべて光を通しませんでしたね。今後はもっと時間があるときにアイス以外も幅広く厳密に比較していきたいですね。ほかにもモナ王を食べているときに友人が抹茶はラクトアイスでバニラはアイスミルクなことに気づいたのでそういった商品分類や抹茶が紫外線に当たって劣化する過程、また紫外線に当てたお茶と当ててないお茶の飲み比べ等調べたいことがたくさんでてきました。

 ここまで読んでいただいてありがとうございます。そして実験に協力してくださった下薗さん、高田さん、葉さん、杉田さんありがとうございました。


おまけ

 プリンを食べたときのお茶会で飲んだマンダリンティー。ジャパンティーフェスティバルで購入。


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