理科一類1年の小塚です。美術鑑賞の敷居って実は低くね?って話をします。背景知識?そんなの要りません。でも、ちょっとだけロジカルに絵画を見たい。そんな人に向けた話をします。
まず、絵画鑑賞をするときに考える問いは基本的に「この絵の焦点(focal point)はなんだろう?」です。
※今回は特に写実絵画について語ります。特に写実性を求めない宗教画や抽象絵画などの場合、前提知識があるとないとではかなり楽しさが変わってくると思います。
この問いを考える時の足がかりは
・明暗(コントラスト)
・構造線(視線誘導)
です。
まず、明暗については以下のトリオゾンの『エンデュミオンの眠り』を見れば、明暗によって絵の焦点が明確になることがわかるはずです。
次に、構造線は絵画を構成する線のことです。例えば、手足の線などをたどるとどのように視線を誘導しているのかわかることが多いです。以下のフラゴナールの『閂』を見れば、手足や体の線によって主題である閂に視線が誘導されていることがわかるはずです。
他には、
・構図をずらしたらどうなるのか
・構造線の角度をずらしたらどうなるか
・一見主題と関係なさそうな物体が描かれていなかったら絵のバランスはどうなるのか
などなどを考えてみると楽しいかも?
今回はあくまで前提知識がない場合の楽しみ方を紹介しましたが、絵画は掘り下げれば掘り下げるほど奥が深く、無限に沼れるのでみなさんぜひ絵画沼にお越しください!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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