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ボカロを語る

皆さんいかがお過ごしですか?四年の村松です。


今日は誕生日なのですが、誰も書いてくれる人がいない…!寂しい!というわけで私が書くことにしました。

直前になってしまってごめんなさい!

私の好きなものについてぶちまけるのでみなさん温かいお気持ちで見守っていただけると幸いです!


そんなことを言いましたが、私自身過激でややグロテスクなものを好む性質があり、光に集まるハエのように闇に群がり、時にまさぐりながら生きているため、公にお勧めできるものがあるのか…?と少々困惑しております。


今回はサクッと見れつつ、好き嫌いが激しくない(?)、しかし私の琴線に触れた音楽を一曲お勧めしたいと思います。


「ハイネとクライネ」

こちらは主に煮ル果実さん(music)と明石さん(movie)が制作した作品です。

上の方は原曲で、下の方は私が好きな歌い手さんバージョンのものです。


エメラルド色に光るネオンと血を吸い尽くされたような顔色の青年、たまに現れる紫色と、残酷な薄ら笑いの少年が印象的で引き込まれること間違えなしです。


水中にぷかぷか浮いてるような曲調で、胎児の頃の安心感とややセンチメンタルな記憶がフラッシュバックすることでしょう。


私は煮ルさんの小難しいけどわからんではない絶妙な言葉遣いと、明石さんの大胆で繊細、噛めば噛むほど目が離せなくなる魅力的な色使いとキャラクターが狂おしいほど愛おしくて、コラボ作品が出るたびに狂喜乱舞しています。

そのなかでもハイネとクライネは主人公が本当に私のツボなのです。(ストーリーも大好きですが)


吸いも甘いも知って光を失った目と、それでも好きなことをやめられない絶望と哀愁が漂う感じがたまらない!グレーで縁取られた輪郭や緑色の唇、黒々としたまつ毛と髪の毛か醸し出される類廃的で神秘的な美しさも魅力の1つですね。


ここでグッとくるポイントを1箇所ご紹介いたします。


3:18/4:00〜3:46/4:00


「ハイネ、クライネ

 明日なんかにいかなくていいよ」



どんなに嫌でもやってくる明日を疎ましく感じ、絶望しているようですが、3:28/4:00で朝日が昇ってきてしまうので、まあ残酷ねえ…としみじみしながらいつも聴いています。


「ねえずっとぎゅっと

 心臓を押し付けあった」



好きなものを諦めたい自分と、好きなものだけを貫いて生きていきたい自分が共生できなくなり、どちらかを葬り去らなければならなくなってしまった時の場面だと思っています。


葬り去る側の「そんなつもりじゃないのに…でも止まらない…」という苦しそうな表情と、消される側の「これで解放されるんだ…」とどこか安心しているような表情に胸を打たれます。


「綺麗になんかならなくて良い 

 今よりずっと この世界が

 うんと汚れていきますように」



自分が綺麗になるのではなく、周りが汚くなって自分と同じになれば良い

と考える身勝手さとそう考えるしかなくなってしまった残酷な背景を想像すると込み上げるものがあります。

そして、頭を抱えるシーンは、まるで泡になってしまった人魚姫のようだと感じるのです。


このように、緻密に作り込まれながらもどこか謎めいていて想像を働かせる余地がある「ハイネとクライネ」には沢山の魅力があります。


コメント欄にもさまざまな人の考察が載っているので、自分だけの物語を作って楽しんでください!(感想教えてくれたら嬉しいです)長くなりましたが、ここまでお付き合いくださり本当にありがとうございました!

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