昨日に引き続きご覧くださってるみなさま、懲りずにお付き合いいただきありがとうございます。本日はパリ編後半から帰国までの様子をお届けします。パリ3日目、体調が絶妙に悪い感じで目覚めた感覚を意識しながらご覧ください。
パリ編②:PARIS VOUS AIME
パリ3日目。この日から体調不良疑惑を抱えながらの旅行。前日の夜に比べて回復したのかよくわからないが、とりあえず動けるので朝一で予約していたルーブルへ。前回一目惚れ(?)したサモトラケのニケの御前に真っ先に行き、念願の4年ぶりの対面。最高。鼻血出そう(※ほんとに出た)。全方向から穴があくほど見て、大量に写真を撮る。その後広大なルーブルの中を大いに迷子になりながら鑑賞。ニケの次に好きなドラクロワの民衆を導く自由の女神は修復中だったが、フランソワ1世の肖像画など前回見られなかった作品も色々見られた。あまり有名ではなく展示室もガラガラだったがイスラム美術の展示もなかなか面白かった。ルーブルの中を5時間くらい動き回っていたので脚は悲鳴をあげていたが、脚を犠牲にしてもいいと思えるほどルーブルは楽しい。2時過ぎごろルーブルを後にし、3時半に予約していたアフタヌーンティーまでの隙間時間でエッフェルの麓に行き申し訳程度に写真を撮る。そうこうしているうちに予約時間が近づいてきたのでコンコルドまで戻ってアフタヌーンティー。近くで“本物”のブルジョワジーの香りがぷんぷんするウェディングの準備をしていて日本人観光客の場違い感がすごかったが、アフタヌーンティー自体はとてもよかった。その後軽くデパートを巡ってホテルへ。この日はのんびりしたのか体を酷使したのかわからない1日だった。ちなみにこの日の夜声を発するや否や咳が出るレベルで喉が不調だった。
パリ4日目。この日も美術館に行ったりお買い物をしたりイルミネーションを見たりと重い体を引きずりつつもクリスマスモードのパリを満喫。目玉はカルナヴァレというパリの歴史がわかる博物館。何より入り口にルイ16世の立像があるのが素晴らしい。気品あふれるお姿に心奪われる。内部の展示では石器時代から現在までのパリに関する展示があり、まさに「パリの歴史」を感じられる。世界史の資料集で見た絵がたくさんあって面白かった。暗くなってからはライトアップされたシャンゼリゼへ。シャンゼリゼのライトアップは日本のイルミネーションに比べるとシンプルではあるが街並みの洗練された美しさとマッチしてとても綺麗。もうパリ大好きっ!とハイテンションになっていたのはいいのだが、路上喫煙者が大量にいて喉に大ダメージを喰らうことに…。現地で買ったのど飴的な飴は効いているのか効いていないのかよくわからなかった。美味しいのか美味しくないのかもよくわからなかった。
パリ5日目。相変わらず美術館巡り&お買い物。もともと王室の家具調度品を保管していた建物を美術館にしたHôtel de la Marineがすごい。オーディオガイドが立体的かつ人間の動きに連動していてディズニーのホーンテッドマンションみたい(という表現があっているかは別として)。その後せっかくならと凱旋門へ行き、魔が差して頂上をめざすことに。これがいけなかった。二度と凱旋門には登らない。本気で死を意識するほど階段が辛かった。踊り場で視界が真っ暗になって苦しんだことは一生忘れないと思う。その後軽くシャンゼリゼを見て、ホテルに戻る前のお約束、ホテル近くの超老舗デパートのギャラリーラファイエットへ。お土産などを見たのちホテルに戻ろうとエレベーターに乗ると、エレベーターの中という公共の密室で全身で情熱的に愛を表現するフランス人カップルに遭遇。街中で、というか機内からフランス人の愛の強さを目の当たりにしてまあそういうものだよねとある程度慣れてはいたものの流石に場所と程度をわきまえてほしかった。この日は肉体的にも精神的にも疲れた。
パリ6日目。この日でパリとお別れ。帰りたくないvs.早く帰って体調を整えたいという葛藤を抱えながら最後の観光。帰国便も†深夜便†なのでほぼ丸1日遊べる。利用規約曰く1日乗り放題パスでバスに乗れるはずなのに乗れないと言い張るメトロの職員さん×3と楽しくおしゃべりをしたり雨に降られたりスペイン人に絡まれたりと不運(?)はありつつもパッサージュ巡りやお買い物を満喫。すっかり重くなったスーツケースを引きずりながら空港へ。出発時間になってもパイロットやCAさんたちが搭乗口付近で談笑しているという遅延確定演出に直面。結局飛行機は機内安全ビデオが流れないという重要なのか重要じゃないのかよくわからないトラブルで2時間ほど遅れてパリを出発した。機内安全ビデオの代わりにCAさんが目の前でデモンストレーションをしていてちょっと気まずかった。
シンガポール編リターンズ:無
翌日。12時間かけてシンガポールまで戻ってきた。前述の遅延のせいで乗り継ぎ便に間に合わず地上職員さんに怒鳴っている人を横目にラウンジへ。空港の中なのに心なしか蒸し暑い。緯度47度分の差は大きい…。もはや入国したり空港内を見て回ったりする気力も体力も残っておらず、ただただぼーっとしていた。ちなみにネットで評判が良かったラウンジのカレーはなんともいえない味だった。”Japanese Chicken Curry”を名乗っていたがJapanese要素が行方不明。なんならcurryっぽさも行方不明。海外に行くと日本のご飯が恋しくなる。日本に帰ったら何を食べるか想像を巡らせているうちに搭乗時間が近づき、搭乗口へ。そして相変わらずチャンギのセキュリティチェックは厳しい。なんで毎回引っ掛かるのかな…。シンガポールから成田の便では機内安全ビデオがちゃんと流れた。
帰国編:成田は千葉
翌日朝。成田着。パリを出てから長かった…が、成田から家までがまた遠い。電車で1時間半。せっかく日本まで帰ってきたのにさらに1時間半はもはや小旅行。航空券が安い上に成田使ったことないし使ってみたいからと成田発着にした過去の自分を恨んだ。今後は羽田で。そして、いざ日本に帰ってくるとパリが恋しい。次パリに行ったら何をしようか考えながら家路に着いた。
終わりに
お帰りなさい!いかがでしたか?愚痴っぽいことをつらつら書きましたがそれ以上に楽しいことがいっぱいありましたし、旅先でのアクシデントもなんだかんだ楽しいものです。パリって最高ですよね!みなさんの頭の中にも温かなクリスマスデコレーションが施された華やかな冬のパリの情景が広がっていることでしょう。ん?スコールが容赦なく降り注ぐ薄暗いシンガポールの情景やホテルで咳き込んで薬を飲んでいる情景が広がっている?おかしいな…。
さて、タイトルの通り、5泊10日はやめた方がいいと思います。特に体調崩しやすい人。痛い目をみます。帰国後も辛いです。下手したら検疫で引っ掛かります。ですが、トランジット中に無理さえしなければシンガポールエアラインで行くヨーロッパは自信を持っておすすめできます。さすが世界No.1エアラインだけあってサービスの質はとても高く、機内安全ビデオが流れないことはありますがどこぞのエールフランスみたいにおちゃらけたCAさんが自慢げに覚えたてのちょっと間違えてる日本語でずーっと話しかけてくるなんてことはないですし(経験談)、チャンギの乗り継ぎもスムーズです。今までの人生で機内食というものをほぼ全く食べられなかった僕でも行きの2便の機内食はそこそこ食べられたほど機内食も美味しいです。そして、パリ最高。みなさんシンガポールエアラインでパリに行きましょう!(…と言いつつ、僕は懲りたので今後はエールフランスにします。)
ここまで2日にわたり長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。旅のエッセンスを凝縮、とか言いながら気付けばはや6000字。まだまだ語り足りませんが、流石に怒られそうなのでそろそろお別れとしましょう。みなさま文字ばかりでお疲れでしょうし、最後に1枚くらいはパリのクリスマスっぽい写真をば。ギャラリーラファイエット本館のクリスマスツリーの写真をお届けします。それではみなさま、Joyeux Noël !
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