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シュトゥットガルトの紅茶事情

1. ご挨拶

 こんにちは。学部4年のせしゃとです。12月17日のKUREHA Advent Calendar 2021を担当します。

 クリスマスまであと1週間となりました。皆様はいかがお過ごしですか。縁あってドイツのシュトゥットガルトに滞在している私はというと、せまるクリスマス休暇がレポート執筆等で終わりそうであることに気が付きなんとも言えない気持ちになっています。

 前回は柳生さんの「真冬のお引っ越し」でした。引っ越しに関する本質情報がたくさんあって今後参考にすること間違いなしです。

 さて、今日はドイツ第6の都市であるシュトゥットガルトの紅茶事情について紹介したいと思います。


2. シュトゥットガルトってどこ?

 シュトゥットガルト(独:Stuttgart)はドイツの南西部の都市で、フランスやスイス国境まで150 km程度の場所にあります。小さな盆地の底の街を中心にそこから200 mほど登った台地に至るまでベッドタウンが広がる坂の街で、日本には無いけど想像する欧州の大都市らしくもない不思議な都市です。


シュトゥットガルトの宮殿広場。観覧車の後ろの建物が新宮殿です。


 シュトゥットガルトはかつてのヴュルテンベルク王国の首都で、街の中心には新旧の宮殿(それぞれ現在は州政府庁舎と歴史博物館)があります。とても「ヨーロッパ」らしい風景に心躍る事間違いなしです。

 さらにメルセデス・ベンツ、ポルシェ、ボッシュとドイツの名だたる大企業が本部を構えているため財政状況がよろしく、公共サービスが充実しています。

 数日の観光よりも数か月の滞在で好きになる街だと言えるでしょう。


3. 南ドイツで紅茶は飲めるのか

 街の紹介はこの辺にして、紅茶の話をしましょう。

 ドイツというと、紅茶よりもコーヒーというイメージを抱く方が多いと思います。実際、お隣のフランスほど有名な紅茶ブランドはロンネフェルトを除いてはありませんし、ジャーマンポテトとソーセージに紅茶を合わせる姿は想像しにくいかもしれません。実は渡航前の私もシュトゥットガルトで良い紅茶を飲む機会はないだろうと思って、惜しむようにドーハ空港のHarrodsでクリームティーを楽しみました。

 ところが、シュトゥットガルトでは基本的にどの飲食店でも紅茶を頼むことが出来、紅茶派の人もいくらかいます。レストランではなぜかグラスに入った紅茶が出されるのが面白い。さらに茶葉店もいくつかあるため、しっかりと美味しい紅茶を楽しむことが出来ます。


グラスに入った紅茶。有名なメーカーがグラスと一緒に飲食店に配給しているそうです。


DOHのHarrodsでのクリームティー。最後の紅茶チャンスかと思いきや…


 残念ながらシュトゥットガルトには日本のように紅茶を売りにしている飲食店は無いようです。正確にはあったようなのですが、コロナ禍でティーサロン営業はやめてしまったようです。悲しいかな。

 そこで今回はシュトゥットガルトの茶葉専門店を紹介します。みなさんもシュトゥットガルトに住む機会があればぜひ利用してください。


4.1 TeeGschwendner

 宮殿広場の向かいにあるショッピングセンター”Königsbau”にある紅茶店。シュトゥットガルトで初めて見つけた紅茶店で、初めての週末で茶葉とティーポットを購入しました。全国で店舗を展開するチェーン店です。日本で言うとルピシアのようなお店というとイメージがしやすいかと思います。入りやすい雰囲気で店員さんは英語が話せます。ありがたい。


TeeGschwendner


4.2 Stuttgarter Teeladen

 中心街の少し奥まったところにある紅茶店です。TeeGschwendnerと違いチェーン店ではありませんが、主にフレーバーでない茶葉を多く取り扱っています。この通り一般に言えることですが、道沿いに小さなお店が沢山ある様子は見ていて楽しいです。店員さんは英語がそこまで得意ではないようですが、十分に話した上で茶葉を購入することが出来ます。向かい側のコーヒーカフェが人気店だったりします。

写真は撮り忘れました。検索すれば一意に定まるのでGoogle street viewでお楽しみください。


4.3 Tai Chi Teehaus

 中国人の奥様とドイツ人の旦那様が営む中国茶葉のお店です。他の店では取り扱いの無いウーロン茶やプーアル茶、中国茶器が手に入ります。カフェスペースが併設されていて、中国茶を奥様の解説と共に楽しむことが出来ます。カフェスペースは使ったことが無いのでエアプです。折角なのでジャスミン茶を購入しました。東アジア世界を思い起こさせる落ち着いた香りが楽しめます。


Tai Chi Teehausの写真。中国茶器がずらりと並んでいます。

4.4 Tee Ronnefeldt

 言わずと知れたRonnefeldt。日本には直営店はありませんが、横浜元町のラ・テイエールが最高ランクの認定店の一つとして知られています。本国ドイツにはもちろん直営店が多く存在しているようです。中央駅北側のショッピングモールにお店があります。実は本記事執筆を機に初めて行きました。有名ブランドというだけあってフレーバーティーを含む様々な茶葉を販売しています。ルイボスティーにオレンジとクリームの香りをつけたFeel Relaxedを購入しました。ほんのり甘い軽やかなお菓子のような香りで、夜の作業のお供になっています。


Tee Ronnefeldt。言わずと知れた有名ブランドの直営店。


5. まとめと余談

街にあるお店を淡々と列挙しましたが、列挙するぐらいにはお店があるのでシュトゥットガルトでも十分に紅茶を楽しめると言えるでしょう。紅茶はもちろんのこと何でもそろう東京は魅力的な街ですが、欧州でも紅茶を楽しむことが出来ますので皆様ぜひ機会を見つけて遊びに、住みに来てみてください。

 ところで、お茶にはお菓子が欲しくなるのが私です。週末のプチ贅沢にケーキが欲しくなりますが、ドイツではケーキ屋さんはあまり無くもっぱらパン屋さんでケーキを買うことになります。ドイツのケーキはひと切れが大きく、またこってりとしたものが多いので食べるにはそれなりの覚悟と元気が必要です。

 そんな中で救世主的な存在であるのが、日本人のパティシエールが営むKonditorei Patisserie Meister Lampeです。ドイツではめったにお目にかかれないシュークリームやマカロン、オペラなどのフランス菓子を中心に質の高いケーキを頂くことが出来ます。支払いは現金のみなので、きちんとお金をおろして輝くケーキたちを選びましょう(1敗)。

 アドベントカレンダーも残すところ4回となりました。どの記事も待ち遠しいですね。それでは皆様良いクリスマスをお過ごしください。Tschüss!


Konditorei Patisserie Meister Lampeのお菓子で優勝した様子。


 

毛利さんのあるあるに返答するコーナー

あるある1:紅茶が一番好きなの?という質問に即答できない

>確かに即答は難しいです。気分によって合わせるお茶は変わりますが、雲南金毫茶が一番好きだと言えると思います。ただ伝わりにくいので、普段は雲南紅茶の次に好きなアッサムと答えています。


あるある2:紅茶屋の新商品が欲しくなる

>そこまで足繁く通えていなくて、毎回パンフレットとにらめっこしています。Gclefさんにはぜひ本郷周辺に出店していただきたいものです。


あるある3:ストレスフルな時に茶葉を爆買いするも飲むのは後回し

>これはあまりないかも。茶葉を買うのは茶葉が無くなりそうなときか、あるいは今回のように紅茶店に行く機会があるときでしょうか。


あるある4:高い茶器は欲しいものの購入に至らない

>めちゃくちゃわかる。コペンハーゲンに行ってロイヤルコペンハーゲンの茶器を買うぞ!と息巻いていたのですが、コロナもあってコペンハーゲンに行くのが面倒なのでやっぱいいかなと思っています。

折角なので、日本で取り扱いの無いドイツのメーカーであるVilleroy and Bochの茶器を買おうかと思います。あと地元メーカーの万年筆を買って帰ろうかな。


あるある5:紅茶にある程度まで満足したら、中国茶や日本茶に手を出し始める

>フレーバーティーから紅茶を飲み始めた私ですが、渡航直前にGclefで茶葉の沼を覗いたのもあって手を出すのはもう少し先になりそうです。




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